ギョンスに甘えて、甘やかされたセフンは結局ギョンスのベッドで寝ることになった。
結局はミンソクが折れた。
確かに苦行の収録だろう。
スタッフもいるけれど…女の子とスキンシップとか…セフンにとって本当に地獄だろう。
それでも相手役は清純派で有名なイ・ギュウクだ。
最低限のスキンシップですむはずだ。
国民の妹ギュウクは男性ファンが多くうかつに触れるといろいろ炎上するのだ。
ギュウクの事務所が今回の企画に重い腰を上げたのは相手がセフンだからだ。
とどのつまり視聴者は性的に男が好きな男と清純な女との展開を楽しく見るだろうとのことだ。
今までの様に純粋にカップルが出来上がるのではなくありえない二人を見せるのが狙いだ。
そう、今回二人にはあえて課題を出してスキンシップさせる企画もあるのだ。
まだ、セフンは企画書や台本を見ていない。
明日それは見せることになっていた。
見せる前から弱気とか…ありえない。
ミンソクがダイニングテーブルで悩んでいるとチャニョルが気を利かせてチューハイの缶を持ってきた。
「こんなのしかないですけど…」
「いいのに。明日も仕事だから…。
ああ、ごめん。また愛の巣にお邪魔して。」
ミンソクが言うとチャニョルは苦笑しながらミネラルウォーターのキャップをひねった。
「ヒョン…好きなんですよね。セフナの事。」
チャニョルはそういって一口水を飲んだ。
ミンソクは黙って頷いた。
そう改まって聞かれても…。
「だったら好きって少しは態度で示した方が…」
う…っとミンソクはなって思わずチューハイのプルタブを引いた。
それができればいいけれど…。
「俺はマネージャーだから…」
マネージャーは…タレントに好きだと言われるのは良いけれどマネージャーから好きだというのはよくない。
「…ですよね。
まぁセフナもギョンスに一方通行だからそれはそれで良いのかもしれないけれど…ベクが心配しています。」
そういってチャニョルはベッキョンとのライン履歴を見せてくれた。
確かに内容は本当に…ミンソクを心配していてチャニョルによろしく頼むなんて言っている。
年下の弟たち…しかもベッキョンは事務所のタレントだ…に気を使わせるなんて最低だ。
「態度か。」
ふいにミンソクが呟くとチャニョルが頷いた。
「確かに俺のセフンへのあたりは強いかもしれないな。
それは…立派なスターになってほしいからだ。
彼を愛しているともっと言葉以外で伝えなければならないのかも知れないな。」
「…まじめすぎです。ヒョン。」
ああ、本当に俺は頭が固い。
仕方ない。
今更柔らかくとかできない。
「ギョンスとか…マネージャーに向いてるよな。
もし、漫画が売れて居なかったら家で働いてもらうのに。」
ミンソクの言葉にチャニョルはぶっと吹き出した。
「確かに、ギョンスはなんでもできるから食いはぐれないなぁって…」
チャニョルが楽しそうに言った。
ギョンスは…みんなを笑顔にする。
少しうらやましく感じた。
その日は結局ミンソクも泊まった。
うっかり目覚ましを掛けるのを忘れていた。
「え…嘘っ。やばっ」
目が覚めた時間が打合せ時間だった。
俺としたことが。
初めてだった。
寝坊とかしたことがない。
タレント本人ならいざ知らずマネージャーが寝坊とか。
ミンソクは慌ててスーツに着替えた。
髪なんかぼさぼさでリビングに行くとチャニョルとギョンスがコーヒーを飲んでいた。
「おはようございます。」
「大変だ。
寝坊した。セフンは?」
ミンソクの問いにチャニョルとギョンスが顔を見合わせていた。
「おい、はぐらかすな。
悪い。ギョンス、部屋に入るぞ。」
ミンソクは小走りでギョンスの部屋に向かった。
「セフナ、やばい。寝坊した。
一秒で用意しろ。」
部屋に入って叫んだが…ベッドはもぬけの殻だった。
シャワーか。
バスルームにも行った。
だがそこにもセフンはいなかった。
ミンソクはセフンの名前を呼びながら家じゅうセフンを探し回った。
「ひょん。」
息が切れそうになってリビングに戻るとまだ、ギョンスとチャニョルは優雅にコーヒーを飲んでいた。
「どこに隠したんだ?」
「隠してませんよ。
セフンはちゃんと時間には起きて出かけました。」
ミンソクの問いに答えたのはギョンスだった。
「え。俺を置いて行ったのか。」
驚いた。
どや顔で@ミンソクさん起きてください。バーカ@って言えばいいものを。
そうすれば…セフンはミンソクに対して立場が上になれるのに。
タレントに起こされるのは屈辱だ。
家族に知れたら怒られるのはいいとしても…めちゃくちゃバカにされて
弄られる。
「わかった。」
ミンソクは車の鍵を手にした。
出て行こうとするとギョンスが寄ってきて腕を引いた。
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結局はミンソクが折れた。
確かに苦行の収録だろう。
スタッフもいるけれど…女の子とスキンシップとか…セフンにとって本当に地獄だろう。
それでも相手役は清純派で有名なイ・ギュウクだ。
最低限のスキンシップですむはずだ。
国民の妹ギュウクは男性ファンが多くうかつに触れるといろいろ炎上するのだ。
ギュウクの事務所が今回の企画に重い腰を上げたのは相手がセフンだからだ。
とどのつまり視聴者は性的に男が好きな男と清純な女との展開を楽しく見るだろうとのことだ。
今までの様に純粋にカップルが出来上がるのではなくありえない二人を見せるのが狙いだ。
そう、今回二人にはあえて課題を出してスキンシップさせる企画もあるのだ。
まだ、セフンは企画書や台本を見ていない。
明日それは見せることになっていた。
見せる前から弱気とか…ありえない。
ミンソクがダイニングテーブルで悩んでいるとチャニョルが気を利かせてチューハイの缶を持ってきた。
「こんなのしかないですけど…」
「いいのに。明日も仕事だから…。
ああ、ごめん。また愛の巣にお邪魔して。」
ミンソクが言うとチャニョルは苦笑しながらミネラルウォーターのキャップをひねった。
「ヒョン…好きなんですよね。セフナの事。」
チャニョルはそういって一口水を飲んだ。
ミンソクは黙って頷いた。
そう改まって聞かれても…。
「だったら好きって少しは態度で示した方が…」
う…っとミンソクはなって思わずチューハイのプルタブを引いた。
それができればいいけれど…。
「俺はマネージャーだから…」
マネージャーは…タレントに好きだと言われるのは良いけれどマネージャーから好きだというのはよくない。
「…ですよね。
まぁセフナもギョンスに一方通行だからそれはそれで良いのかもしれないけれど…ベクが心配しています。」
そういってチャニョルはベッキョンとのライン履歴を見せてくれた。
確かに内容は本当に…ミンソクを心配していてチャニョルによろしく頼むなんて言っている。
年下の弟たち…しかもベッキョンは事務所のタレントだ…に気を使わせるなんて最低だ。
「態度か。」
ふいにミンソクが呟くとチャニョルが頷いた。
「確かに俺のセフンへのあたりは強いかもしれないな。
それは…立派なスターになってほしいからだ。
彼を愛しているともっと言葉以外で伝えなければならないのかも知れないな。」
「…まじめすぎです。ヒョン。」
ああ、本当に俺は頭が固い。
仕方ない。
今更柔らかくとかできない。
「ギョンスとか…マネージャーに向いてるよな。
もし、漫画が売れて居なかったら家で働いてもらうのに。」
ミンソクの言葉にチャニョルはぶっと吹き出した。
「確かに、ギョンスはなんでもできるから食いはぐれないなぁって…」
チャニョルが楽しそうに言った。
ギョンスは…みんなを笑顔にする。
少しうらやましく感じた。
その日は結局ミンソクも泊まった。
うっかり目覚ましを掛けるのを忘れていた。
「え…嘘っ。やばっ」
目が覚めた時間が打合せ時間だった。
俺としたことが。
初めてだった。
寝坊とかしたことがない。
タレント本人ならいざ知らずマネージャーが寝坊とか。
ミンソクは慌ててスーツに着替えた。
髪なんかぼさぼさでリビングに行くとチャニョルとギョンスがコーヒーを飲んでいた。
「おはようございます。」
「大変だ。
寝坊した。セフンは?」
ミンソクの問いにチャニョルとギョンスが顔を見合わせていた。
「おい、はぐらかすな。
悪い。ギョンス、部屋に入るぞ。」
ミンソクは小走りでギョンスの部屋に向かった。
「セフナ、やばい。寝坊した。
一秒で用意しろ。」
部屋に入って叫んだが…ベッドはもぬけの殻だった。
シャワーか。
バスルームにも行った。
だがそこにもセフンはいなかった。
ミンソクはセフンの名前を呼びながら家じゅうセフンを探し回った。
「ひょん。」
息が切れそうになってリビングに戻るとまだ、ギョンスとチャニョルは優雅にコーヒーを飲んでいた。
「どこに隠したんだ?」
「隠してませんよ。
セフンはちゃんと時間には起きて出かけました。」
ミンソクの問いに答えたのはギョンスだった。
「え。俺を置いて行ったのか。」
驚いた。
どや顔で@ミンソクさん起きてください。バーカ@って言えばいいものを。
そうすれば…セフンはミンソクに対して立場が上になれるのに。
タレントに起こされるのは屈辱だ。
家族に知れたら怒られるのはいいとしても…めちゃくちゃバカにされて
弄られる。
「わかった。」
ミンソクは車の鍵を手にした。
出て行こうとするとギョンスが寄ってきて腕を引いた。
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